ECサイト構築のメリットと注意しておきたいこと
目次
ECサイトを立ち上げると決めたとき、多くの企業が最初に悩むのが「何から始めるべきか」「どんな準備が必要か」といった構築段階でのポイントです。ECサイトはただ作ればよいというものではなく、目的や導線を明確にした設計が欠かせません。この記事では、ECサイト構築の主なメリットとあわせて、実際に進めるうえで注意したい点をわかりやすく整理し、構築をスムーズにするためのヒントをお届けします。
ECサイト構築のメリットとは?
ECサイトを構築する目的は企業によってさまざまですが、「もっと売上を伸ばしたい」「ECモールに頼らず、自社で販売チャネルを持ちたい」といった声がよく聞かれます。構築に手間はかかるものの、それを上回るだけのメリットがあるからこそ、今ECに取り組む企業が増えているのも事実です。
ここでは、よくある代表的なメリットを4つに整理してみました。
営業時間も場所も関係がなくなる
ECサイトを構築すれば、実店舗のように営業時間を気にすることなく、全国どこからでも注文を受けられるようになります。地方の企業が都市部の顧客に商品を届けたり、既存顧客に加えて新しいターゲット層へアプローチしたりと、販路拡大の可能性が一気に広がります。
中間コストを見直せる
ECモールへの出店は、販売手数料や固定費などのコストが意外とかさみがちです。もちろんECモールには集客面の強みもありますが、ECサイトを自分たちで構築することで、その分のマージンを利益に回すことができるのも大きな魅力です。
ブランドの世界観を自分たちの手で伝えられる
ECモールではどうしてもフォーマットに制限がありますが、自社が手がけるECサイトならデザインや表現に柔軟性があります。写真の見せ方、コピーの言葉づかい、購入体験の流れまで、自社らしさをしっかり表現できることで、お客様に「覚えてもらえる」サイトづくりが可能になります。
顧客情報を活用できる
自社ECでは、購入者の連絡先や購入履歴などの顧客リストを自社で管理・活用できます。これにより、リピーター施策やメールマーケティング、限定クーポンの配信など、顧客ごとのアプローチが可能になります。一方で、モール型ECでは、こうした個別の顧客情報にはアクセスできないケースが多く、関係性の構築が難しいのが実情です。
「一度買って終わり」ではなく、「また買いたくなる」仕組みをつくれるのは、自社ECならではの強みと言えるでしょう。
ECサイト構築で失敗しないために注意すべきこと
ECサイトを構築するメリットはたくさんありますが、「やってみたら意外と大変だった」「思ったほど成果が出なかった」という声があるのも事実です。
せっかくリソースをかけるなら、しっかり成果につなげたいもの。ここでは、構築の段階で見落としがちな注意点をいくつかご紹介します。
“なんとなく始める”のは危険
意外と多いのが、「とりあえず始めてみたけど、途中で何がしたいのかわからなくなった」というケースです。
ECサイトは“つくること”が目的ではなく、“売る仕組み”をつくることが本質になります。
そのためには、最初の段階で「誰に向けたサイトなのか」「どんな商品をどう届けたいのか」など、方向性をしっかり固めておくことが大切です。
デザインや機能にこだわりすぎて予算が膨らむ
「もっとカッコよくしたい」「便利な機能を全部入れたい」とアイデアが広がるのもEC構築あるあるですが、こだわりすぎると予算や納期に大きな影響が出ます。
本当に必要な要素は何か?運用に支障が出ないか?という視点で、シンプルで続けやすい構成を意識するのがおすすめです。必要な機能やデザインは状況に応じて追加していきましょう。
構築後の運用体制までを見据える
実は、サイトを「作る」よりも「運用する」ほうが大変な作業になります。
- ・誰が商品登録や在庫管理をするのか
- ・お客様対応のフローはどうするか
- ・アクセスが少なかったとき、どう集客するか
といったところまで、構築段階である程度見据えておくと、後の運用がぐっとラクになります。
集客導線を考えないまま公開してしまう
ECサイトを公開しても、誰にも見られなければ売上にはつながりません。
「どうやってアクセスを集めるか」「SNSや広告、SEOはどう組み合わせるか」といった導線設計も、構築とセットで考えておくのがおすすめです。
最初の段階でこれらを整理しておくことで、「作ったけど成果が出ない…」という状態を防ぐことができます。
そういった準備や運用を“ちゃんと形にする”ために必要な考え方や支援の活用についても見ていきましょう。
カート選定と「価格」と「機能」のバランスを考慮する
ECサイトを構築する際、どのカートシステムを使うかも重要な検討ポイントです。
月額費用が抑えられるものから、多機能な高価格帯のものまで選択肢はさまざまですが、価格だけで決めてしまうと「思っていた機能が使えなかった」「将来的な拡張性が足りなかった」といったギャップが生まれがちです。
たとえば、デザインの自由度、決済手段の種類、在庫管理との連携、外部サービスとの連携など、自社の運用スタイルやビジネスの成長段階に合わせた機能面のチェックが不可欠です。
構築の初期段階で、自社にとって「今必要なもの」と「将来的に必要になりそうなもの」の両方を整理しておくと、後からの乗り換えによるコストや手間を減らすことができます。
ベイクロスマーケティングのECサイト構築サポート
選ばれる理由
ECサイトの構築に取り組む企業が増える中で、「安心して任せられるパートナーを探している」という声をよくいただきます。
私たちベイクロスマーケティングでは、これまで数多くのECサイトを手がけてきた経験をもとに、お客様のビジネスモデルに合った構築サポートをご提供しています。
ここでは、当社の支援がどのような点で評価いただいているのかをご紹介します。
企画から構築、運用まで。伴走型でトータルサポート
ベイクロスマーケティングでは、以下のような強みを活かして、ECサイトの構築をトータルサポートします。
ワンチーム体制で対応
戦略立案・デザイン・実装・運用支援まで、すべて社内のメンバーが連携して対応します。フェーズごとに担当が変わってしまうような心配もなく、打ち合わせや意思疎通もスムーズです。
構築の初期段階から運用フェーズまで、一貫性のあるサポートが可能です。
集客も見据えた設計とノウハウ
広告運用やSEOにも対応しているため、ただ見た目が整っているだけのサイトではなく、“集客しやすい設計”を意識して構築を行います。
Web業界は変化の早い分野ですが、常に最新の情報やトレンドを取り入れながら、成果につながるサイトづくりをご提案しています。
売れるECデザインへのこだわり
「おしゃれなサイト」と「売れるサイト」は、似ているようで少し違います。
当社では、ECでの購買行動を意識しながら、見やすさ・使いやすさ・伝わりやすさを備えた“売れるデザイン”を重視。
デザイナーもECに精通しており、トレンドやAI活用も踏まえた柔軟な対応が可能です。
公開後もしっかりフォロー
ECサイトは公開してからが本番です。運営中の課題や改善点、キャンペーン施策など、構築後のご相談も気軽にしていただける体制を整えています。
将来のビジネス展開に合わせたアップデート提案も行っており、長く付き合えるパートナーとして選ばれています。
成長段階やビジネス規模に合わせた柔軟な対応力
大手ECにも対応可能な体制
大規模ECの構築や運用経験も豊富なため、スモールスタートから大規模展開まで幅広く対応可能です。 最新の業界トレンドやテクノロジーに精通しており、必要な場面でスピーディーに対応します。
カートや倉庫なども、事業に合わせて提案
実現したい施策に応じて、適切なECカートの選定・構築をご提案。 加えて、事業のスケールに応じた倉庫・物流センター、コンタクトセンターの選定などもご相談いただけます。
すべてのカートに対応。選定から構築・移行までお任せください
特定のカートに縛られない、客観的な提案
各種サービスに精通しているからこそ、施策や体制に合ったカートを中立的に選定できます。
乗り換え支援も対応
他のECカートからの乗り換えもスムーズに対応可能です。データ移行やデザイン再構築も含めた支援を行います。
ECに強いデザイナーが在籍。“売れる”デザインで差別化を
多様な商材に対応する実績
ファッション、食品、日用品、BtoB商材など、多様なカテゴリに対応できるデザイナーが在籍。商材の特性に合わせた設計を行います。
設計から実装・更新まで社内完結
導線設計、魅せ方の工夫、更新作業までワンストップで対応。スピード感ある対応が可能です。
AI活用や紙媒体対応も
AIを活用した画像生成や、素材がない場合の代替提案、同梱チラシなどの紙媒体制作にも対応可能です。
サイト完成までの進め方
当社のECサイト構築サポートは、以下の流れで進められます。
初回ヒアリング
事業内容やターゲット、商品特性などを丁寧にヒアリングし、構築の目的を共有します。
最適なカート選定と構成提案
ご要望や予算、運用体制に応じて、無理のないカートシステムと構成をご提案します。
サイト設計・デザイン制作
ブランドイメージやユーザー動線を踏まえた構成と、購入しやすさに配慮したデザインを設計します。
開発・機能実装
商品登録、カート設定、決済・配送連携など、必要な機能を実装していきます。
検証・最終調整
公開前に細かい動作確認を行い、不具合や導線上の課題を解消します。
公開・運用サポート
公開後も必要に応じて改善や施策のご提案を行い、長期的に成果を出せる運用をサポートします。
サイトの規模やジャンルによって、構築にかかる期間や内容は異なります。
ご相談時点から「いま必要なもの」と「将来的に必要になるもの」を見据えたご提案が可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
ECサイトを構築することで、自社商品の魅力を直接伝えられるようになり、新たな顧客との接点を広げることができます。
ただし、ただ作るだけでは思ったような成果につながらないのもまた現実。だからこそ、「どんな目的で構築するのか」「どんな運用を見据えて設計すべきか」を、最初にしっかり整理しておくことが大切です。
構築フェーズでは、必要な準備や注意点を押さえておくだけでも、後々の運用のしやすさや成果の出やすさが大きく変わってきます。
そして、社内だけで抱え込まず、外部の力をうまく借りることで、時間や手間を最小限にしながら、効果的に構築を進めることも可能です。
もし、「自社に合った進め方がわからない」「具体的なステップを相談してみたい」といったお悩みがありましたら、私たちベイクロスマーケティングもお手伝いできます。
ECサイト構築を、無理なく・着実に・成果の出る形で進めたいとお考えでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。